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なんか腹が立つよね。

投げ落としの今井被告、起訴事実認めるも無罪主張(yahoo!ニュースより)

川崎市多摩区のマンション15階から小学3年山川雄樹君(当時9歳)が投げ落とされて殺害されるなどした事件で、殺人罪と殺人未遂罪に問われた無職今井健詞被告(42)(同市麻生区細山)の初公判が21日、横浜地裁(小倉正三裁判長)であった。

 今井被告は「間違いありません」と起訴事実を認めた。しかし、弁護側は「妄想や幻覚の影響下にあった。刑事罰は問えない」として、無罪を主張した。

 検察側は冒頭陳述で、注目されていた動機について、「自殺のまねごとを繰り返し、入院した。退院後に自宅で過ごすうちに、幸せな暮らしをしている家庭へのねたみを募らせ、だれでもいいから子供や女性を殺して家庭を崩壊させたい思いに駆られた」と指摘。一連の犯行が、マンションを下見したうえで、たまたま通りかかった男児と女性を狙った計画的な無差別の連続殺人・殺人未遂だったとした。


皆まで聞かずに却下してしまいそうなこの「無罪主張の理由」

妄想や幻覚の影響下にあったのか。そうか。だから?

「いやぁ、被告人はアタマどうにかしてましてねぇ。おかしかったんですよ。だから突き落としちゃったwwwっうぇw」ってか?
誰が納得すんだよw

最近、とかく精神的な病気を理由に情状酌量を得ようとか、罪状軽減を狙った弁護が目立っているが、だからなんだってんだよ、と思う。
精神異常だろうが、健常だろうが犯罪は犯罪だろうよ。
方法はどうあれ、他人の生命を奪ってんだ。それなりの報いは受けるべきなんだよ。

まぁ確かに弁護士ってのもツラいシゴトだわな。
ごく客観的に、一般的に見てクロなものでも、被告人がグレーならそのシロい部分を主張してできる限りクロに染まりきらないように擁護しなきゃならんのだから。
ただね、精神的云々ってな主張はどうかと思うよ。

動機の、「(前略)幸せな暮らしをしている家庭へのねたみを募らせ、だれでもいいから子供や女性を殺して家庭を崩壊させたい思いに駆られた」とか、どう考えてもまっクロじゃないの。
計画的な無差別殺人って…

「本人も今は自分がしたコトの重大さを感じて反省してるから、更生させる意味で死刑はヤメて」とか、そういう主張ならわからんでもないんだけど。

弁護士もいい加減に「じゃぁお前の子供が同じ被害にあって、そんな弁護士の意見を容認できるのか?」みたいな極論を呼ぶやり方はヤメりゃいいのにと思う。
悪い事を悪いと認ずに、単純に被告人の心の問題として罪を棚上げしてしまうのは違うだろ、と。
少なくとも「やっちゃだめ」と法律で言われている事に反して罪を犯してるんだから、どう考えても心に何らかの問題があるんじゃないかと思われ、それを盾に「罪はない」なんてーのは有り得ないと思わないかな?

全てが検察の言う事が正しくて、犯罪者には人権などがないという訳じゃない。
冤罪という可能性もある。それを見出して犯罪者の罪を軽減・無効化するのが弁護士の仕事じゃないのかね?
本人が罪を認めている以上、弁護士の本来の仕事を考えれば、その罪をどれくらいの償いで落とし前をつけていくのかという所を論じようとしないと、弁護士は悪者になってしまうんじゃないかね?

この場合に限る事だが、なんだか弁護士という仕事に、そのやり方に疑問を感じた。
by shivaryu | 2006-07-22 15:20 | 日常