実際にあった事件をモチーフに描かれた映画。
これは以前のカノジョが見て感慨深くその感想を語っていたのを何かの拍子に思い出してレンタルした。

事実はもっと凄惨だった…詳しくは「巣鴨子供置き去り事件」を参照に。

母子2人で引っ越してきた所から話は始まる。
当然引っ越し屋さんに頼んでいるが、二人は一際大事に2つのバッグを自ら運び込む。
それはこの中に子供が入っているから。

引っ越しの荷物を運び込み、家族が揃う。
母一人、子供が四人。
長男・明(12)、長女・京子、次男・茂、次女・雪。
明の他はこの部屋に「いないという事」になっている…誰も知らない生活が始まる。
劇中で周辺の大人がこの事実に全く関心を持たず、気づかない点が不思議でありながらも…世情を考えれば納得できる描かれ方をしている。

そして、母親は外で男ができたため家を出てしまい、書留で生活費を送るようになっていく…子供達だけの奇妙な生活が続いて行くのだ。

世間は他人の事など無関心であり、それゆえ成り立ってしまった事件であり、作品だった。
問題はたくさんあるが…劇中の子供達は生きるために苦労を重ねていき、生命力を感じる作品になっている。
この一件が一石を投じたかどうかは知らない。が、現在の児童を保護する仕組みが果たしてこのような悲しい事件を未然に防ぐ事ができるのかどうかは疑問である。
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# by shivaryu | 2011-08-01 13:03 | 映画
ある程度、大人になってしまうとそうそう褒められるもんではない。
それゆえ、やはり何か栄誉ある賞を得る方には尊敬の眼差しを向けざるを得ない。

…昨日、まー給料日って事もあって、例の如く?酔っ払かってたわけです。
で、まぁ基本はぼっちですので、カウンターに座る訳ですよ。

あぁ、そうそう。最近はぼっちでも割と居心地悪い思いってしないよね。
何か「一人でいること」が市民権を得たというか、割とどこでもそれが許されるというか。

行き着けているそのお店へは基本的に私は一人で行きます。
そういうお客さんも割と多くて、自然にカウンターの客で仲良くなり、別の機会に会ったときに「あー、どうもどうも」みたいな事になっていくもんです。
何だかんだで心の奥では寂しいのかもね。
…じゃなくて。そういう話題じゃなく。

でね、昨日は大人な雰囲気を醸し出す女性と話す機会があったんですよ。
初対面ではあるけど、カウンターの中にいるスタッフのおねいちゃんを挟んで会話を始めて〜そういうきっかけができてしまえば〜後はそのスタッフが居なくても違和感なく会話はできるもんなんですよ。
ダラダラとくだらない事を交えつつ、恋愛の話になって。
「司馬さん、モテるでしょー?」と。
いやいや、モテるなら彼女いねぇぇええっつってクダをまく事はない訳ですよw
"とんでもない。そんな事ないです。謙遜じゃなくリアルに。"
とか言うんですけど信じてもらえない。
"ほら、パッと見がコレでしょ。恐がられるですよね。"

ここから…延々と褒められた。
「営業が向いてる!元気いいし明るいから」とか、
「イケメンやん。自信持っていい!」とか、
「やさしすぎるけど、今の時代はそれぐらいがフィットする」とか。

悪い気は全くしない。きれいな女性に褒められてる訳なんで。
しかし、こう褒めちぎられるとどんな顔をしていいやら困惑する。
一応"ありがとう、額面通り頂戴します。"とは答えたけど。

そこまで自信はない。いや謙遜じゃなく。
不細工な顔ではないと思い込んでいるが、世に言うイケメンとか想像を超えすぎてて…

って、とりあえずうれしかったから『想像以上に自信を喪失した時のための処方せん』として書き記す。


心配すんな、アンタ以外と大丈夫だ!
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# by shivaryu | 2011-06-25 17:01 | 携帯から
梅雨の長雨と読書はとても仲がいい。
ベッドでゴロゴロ、ダラダラしながら読みきってしまった。

この本はちょっと子供向けだったかも知れない。
いや、大人になりきれない大人が読むべきかも知れない。
親があまり教えてくれない「お金」についての話を中心に、西原さんの幼少期から大人になってからの生活を描いている。
西原さんの語り口があっけらかんとしている分、言っている事のリアルさが「逆に」強いスポットで照らされているという感じがした。

自分は昭和50年代に生まれて、西原さんの生まれ育ったような底辺の家庭(あえてこう表現する。)には育っていなかったが、割と身近にそういう世界はあった。
目の端でそういう世界を見ながら「こうはなりたくない」と思ったもんだ。
そう思いつつ、やはり何も学んでいなかったのも事実。
子供のうちはそこからの影響を真正面に受けるだけの度量も見識もないもので、いつも目を背けていたんだろうなぁ。(だから目の端で見てたんだと思う)
もう所帯をいつ持ってもおかしくない大人である今では真正面にそれを見据えておきたい気持ちがある。
そのうち生まれるだろう我が子にそういう世界を心の隅で知っていて欲しい気持ちもある。
なんとなく子供には見せたくないお金の話を大人に聞かせてもらった。
そして、もうちょっと早くこの勉強ができていればあの過ちもなかったのかなぁなんて思ってる。

まー、後悔なしで生きるなんてキレイゴトはないよなぁ。
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# by shivaryu | 2011-06-12 21:07 | 読書
機械制御研究部、略してキケン。
危ないって意味も含めてキケンな部活のお話。
男だらけでノリ(無茶も込み)で若気が至っちゃう感じのストーリーになってる。

空気感は究極超人あ~る(漫画・ゆうきまさみ)に近い。
って言うと登場人物が多いイメージがあるけど、OBは出てこないし、設定上3・4回生も出てこず、部長と副部長は2回生、そしてメインは新入生たち。

この作品や前述のあ~るほど破天荒な「活動」はしてないけど、"思い出補正"込みでこういう輝かしい(大人になって思えば)馬鹿みたいな事やって楽しんでたなぁっていうのはある。
現役の高校生や大学生が読んでも楽しめるエンタテイメント性もあるし、大人が読んでも「馬鹿だねぇw」と思える要素もあって、読み進むのが楽しみになる。

2回生で部長の上野は通称ユナ・ボマー・・・爆弾テロリスト
そして副部長が大神。名前を一文字隠す男・・・つまりは大魔神。
とにかく関わらないほうがいい、あいつらはキケンだと評判の機械制御研究部。
そこへ新たに1回生が9人加わるところから始まる。(主要なのは2人だから心配いらんよw)

一番面白いのはやっぱり学園祭かなぁ。
毎年「らぁめんキケン」の店名で模擬店を出すのがキケンの通年行事で、一年の部活動費をこの利益でまかなっているのだそうだ。
主人公の一人、新入生・元山は親が喫茶店を経営しており、何かと原価計算なんかも詳しい。
それゆえ「さすがお店の子(元山) 今年の店長にお前を任命する!」と上野が決定し、1回生でお店を回す事になる。
今までのやり方を上野や大神に聞く。
5日間ある学園祭のうち1日か2日、抜群においしいラーメンができる時がある。
(それはその辺のラーメン屋をしのぐほどで、奇跡の味と呼ばれている)
作り方を聞いていると結構荒っぽく偶然任せで、確かに「奇跡の味」にならざるを得ない・・・と元山は気付き、ダシから研究を始めた。
元山の試行錯誤の結果、奇跡の味を超えるものが出来上がる事になる。

このあたりを読んでるとすごく自分の学生時代の記憶が蘇る。
いや、そんなマジメに模擬店やってないけど、クタクタになるまで楽しんだ記憶が呼び起こされる。
そんな作品だった。非常に読んでて楽しかった。
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# by shivaryu | 2011-06-12 08:42 | 読書
短編集です。
著者は、吉田修一・森絵都・佐藤正午・有栖川有栖・小川洋子・篠田節子・唯川恵・堀江敏幸・北村薫・伊坂幸太郎・三浦しをん・阿部和重(作品順・敬称略)となっている。
別に著者で惹かれた訳ではない。
いつも通りにパラパラっとめくって「面白そう」と感じたから手にとってそのままレジへ持って行った。

全てがA面/B面という形で形成されており、話に出てくる二人の人物それぞれの視点から描かれているもの。

一番面白かったのは有栖川有栖さんの「震度4の秘密」
結婚が差し迫った男女二人の震度4にまつわる秘密のお話。
男は結婚するに当たり身辺整理をすべく彼女に嘘をついて「出張」をする。
出張先のホテルで彼女に一本の電話。
その時、震度4の地震が起こるのだ・・・と言っても、自分が居る場所ではなく「出張先」で。
一方、女は・・・というお話。
これが一番秘密っぽいよなぁ、と思った。
自分ならどうする・・・?とか12作品中最も入り込んでしまった話だったのでした。

ほほえましい恋の話が多く、全てが一面約3~4ページと軽い感じ。
メディアファクトリー発行/ダ・ヴィンチ編集
ここの短編集、割とサクサクいけていいかも。
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# by shivaryu | 2011-06-10 22:39 | 読書