カテゴリ:読書( 44 )

ちょっとオチにガッカリした。

アジアのA国との戦時下、主人公と親友はテロリストに拉致される。
テロリストは日本政府と交渉する。「二人の命が惜しければ攻撃を停止せよ」
しかし首相はA国へ復讐心を持って戦っていた。
ゆえに二人は見捨てられてしまう。首相は要求を無視したのだ。
テロリストは逆上し、親友を銃で撃ち、パラシュートを着けて飛行機から空へ放つ。
追うように突き落とされる無防備な主人公・・・彼が生き残るためにはパラシュートのある親友に落下速度で追いつかなければならない。

極限状態の描写は結構うまいんだと思う。
今回は他の作品にもある飢餓との戦い、行く宛もなくジャングルを彷徨うシーンに加えて究極のスカイダイビングもあったが、それらの描写は想像力を掻き立てるものだと思う。
でもなぁ・・・ラストがなぁ。
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by shivaryu | 2010-08-07 18:38 | 読書
あとがきを読んで・・・そうか、この人の作品にはゲーム系とミステリー系があるんだ、と気づいた。
そしてミステリー系は合わないんだろうなぁ。

この作品はゲーム系。
とある超優秀な生徒が集まる高校あった。
その中でも特に優秀な生徒が集まる3年A組。
彼らは黙々と授業をこなし、寝食を惜しむように勉学に励んでいた。
教室内でコミュニケーションをとる事は皆無。本当に黙々と、だった。
3年間持ち上がり方式のクラスだが、3年間のうちに落ちこぼれた者たちは去り、今や半分の15名となっていた。
その15名も日夜戦っている。クラスの頂点に立つために。

そんな学校で事件が起きる。武装集団に職員室が襲われ、一人の職員・・・彼らの担任が人質にとられた。
「校内に2000ピースのパズルをばら撒く。48時間以内に完成させろ。」
今まで関わりも持たなかった秀才15人に突きつけられた問題。
バラバラな状態から果たして全てのピースを集め、パズルを組み上げられるのか。

ザックリとこんな感じだけど、さらに生徒達の緊張感を高まらせる仕掛けもあり。
スルスルと読めたけど、スリリングな感じもあり、生徒達の心情の描写もありで楽しめた。
徐々にテンション上がってくる感じって読みやすいよね。
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by shivaryu | 2010-07-20 21:59 | 読書
1日で読了。いや、厳密には半日か。

こっくりさんとかテケテケのような怖い噂は数多ある。
それがもし現実ならば・・・というのがこの話。

そんなに怖いものと思えなかった・・・ミステリーというか怪談が好きなら読んでみるのもいいかも。
季節的には向いてるのかな、多分。
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by shivaryu | 2010-07-18 21:57 | 読書
これはドキュメントですな。
山口組傘下・後藤組の組長さんの半生を書いたものです。
この方、ヤクザを引退されて僧になられた方で、その出自に興味を持った次第。

歯に衣着せぬ語り口で今までの人生を振り返っており、暗さはなかったです。
こんな元ヤクザが、と恐縮されながらとても大事なことを話されていて、共感することが多かった。

葬られてもおかしくない歴史的な事件などの裏付けとしての資料的価値もさながら、人生の山も谷も経験された後藤さんご本人の思いが刻まれていて、とてもためになりました。
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by shivaryu | 2010-07-18 18:31 | 読書
この作品は時間の無駄だった。
何ひとつ面白い点がない・・・

主人公・小巻嵩典はニートでゲーマー。
親や好意を持ってくれている女の子からお金をせびってゲーセンで格ゲーをし、相手を打ち負かして偉そぶってる。
で、そんな主人公がある時こんな話を聞く。「魔界の塔はどうしてもクリアできないゲームらしい。」
クリアできないゲームなどあるはずがない。なにを馬鹿な、と笑うのだが・・・このゲームには恐ろしい呪いがかかっていた。
ラスボスに負けた時、石化してしまったように、白目をむいて硬直する。植物人間状態になるのだった。
嵩典はその謎をとくため、魔界の塔に挑む。

ってこう書くとなんか面白そうなのだが、別に推理要素もなく、ただ淡々と「魔界の塔」の製作者秘話、その裏にある真実、とかが描かれているだけ。
エンタテイメント性はない。
感想は「あ、そう。」みたいな感じ。
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by shivaryu | 2010-07-16 20:38 | 読書
何も予定がないとついつい本に手を出してしまう傾向・・・悪いこっちゃないか。
寝ては起き、読んでは眠ってしまう。ダメだな。

そんな繰り返しで読了した。
内容としてはこれからの季節にオススメかも。ホラーだし。
女性を狙って送られ、それが届いたら死ぬ「ベイビーメール」
いや、読まなかったら大丈夫なのかな・・・すべからく読んで異常を起こしてるけど。

こういうのありそうな気もする。チェーンメールとかで。
ないけどありそうなものを作品にしてるというのがいいのかも。
内容はちょっと重たいけど軽く読めた。
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by shivaryu | 2010-07-11 23:54 | 読書
面白くてサラサラと読了してしまった。
7/31公開の映画の原作です。(リンク先:映画「ちょんまげぷりん」公式)

文政の直参旗本、木島安兵衛がなぜか180年を経た東京にやってきてしまう。
そこに偶然、出くわしてしまったシングルマザー、遊佐ひろ子。そして息子の友也。

江戸時代の侍だからこそ斬れる、という感じはある。
現代社会が抱える問題に一石を投じている。

仕事半分・家事半分・・・これでは満足に母親はできないし、仕事にも打ち込めない。
満足に母親できないから、子供はわがまま勝手して目を引きたがる。
そんな負のスパイラルに陥っていた所にたまたまやってきた侍。
彼は現代に居場所を求め、家事を覚えていく。
一宿一飯の恩(は口実になって行くけど)を返そうと、得意な床拭きだけでなく料理を身につける。
そして、子供が悪いことをしたら怒り、躾ける。一生懸命に子供と遊ぶ。育児も怠らない。
働けないのだからせめて家の事はしっかりとする。
家の事は任せて、仕事に打ち込める。 半分半分、ではできなかった事ができる。何より時間がある。

昔こそ「相応の分」を持って男も女もそれぞれが懸命に打ち込んでた。
男尊女卑とかそういうんじゃない。それぞれがちゃんと自分のすべき事に懸命だった。
男が働いて、女は家事をする。 って決め付ける必要はないけど、どちらにせよ半端な事じゃ成立しないんだから懸命に目の前にあるものに打ち込むべきなんだ、と思わされた。
働いて給料をもらってくる者は、家で料理や掃除をしてくれる人のために働くべきだし、家にまた帰ってこれるから仕事に打ち込める。
家を守る者もまた、帰ってくる者のためにいつも快適な環境を用意しておくべきで、いつもおいしいものを作る労力を惜しまずにあるべき。
そういうが健全なんだろうな、と思う。
本文中で「人には分というものがござる。分をわきまえて生きるのを、まことの人の道と申す」というくだり、若干の変化はあるけど2回出てくる。
言った木島安兵衛の心情を反映しての変化だけど、それが全てだろうなと思う。

でも、それぞれが半分半分で生活していたとしても、「家の半分ずつを男女が互いに懸命に打ち込めば」本当に成立するような気がする。
半分でも「分」で、ちゃんと半分をお互いにまっとうすれば問題ない。っと、裏を返せばそういう事なんだろうなと思った。

・・・まぁ独身男が語っても重みはないなw
しかし、心得た。忘れないようにしたい。

今、ちらっと映画公式を見てたら・・・木島安兵衛さん、exciteでブログ書いてるんだな・・・w
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by shivaryu | 2010-07-10 01:30 | 読書
映画を見た方に「これは観て」と勧められ、とりあえず原作本を貸してもらった。

松たかこさんが主演されている映画の原作である。
ぶっちゃけ、映画のCMだかポスターだかで見た印象だけ。
教壇に両手を広く置き、生徒達を・・・見てないと思った。視線は空を切ってるイメージ。
何かを誰ともなく語りかけるイメージ。語る内容はまさしく何かを「告白」する感じ。
この小説を読んでそのイメージは固まった。

ほぼ全編にわたり主要人物の一人語りで進行する感じ。
しかしそれぞれの思いが絡まり、事態は進行していく。
タイトル「告白」が全編にわたる象徴であるとして、読み終えた今、作中に書いている事が全てで、それら全ては真実だと位置づけた。
わざわざそんな位置づけをして完了したのには理由がある。
読後すぐに感じたのは「まだ語られていない何か」があるような気がしたから。
マスコミが好きそうな言葉で言うなら「心の闇」がテーマにあり、その闇を小説で語りつくせる訳もない、という気がしてならなかったから。

巻末に映画化された中島哲也監督のインタビューがある。
それを読んでいて共感できたのが、脚本化されている際に「深読みして収拾がつかなくなったことがある」という発言。
私なりの軽い言葉で言えば、人間の心情の全ては読みきれない、という感じ。
どれだけ言葉を尽くしても、身振り手振りをしても思う全ての気持ちは100%は伝わらない。
「雰囲気、共感できる」程度じゃないかなぁと。
75%伝わったら大成功としていいんじゃないか、ぐらいに思ってる。

この作品、ネタバレしたくない。
おそらくこの作品は原作よりも映画、松たかこさんの演技の方が面白いと思う。
というか、松たかこさんが演じているという事を知っている以上、彼女以外が演じる森口悠子(主人公。前述の教壇に手をつく教師)は思いつかない。
だからこそ原作を読むと彼女が目に浮かび、おそらく私なんかがイメージする以上の森口悠子を表現している気がする。

まだ公開してるし映画館いくか。
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by shivaryu | 2010-07-06 21:51 | 読書
山田悠介作品、2冊目を読了。
これは…ラストに言葉を失ってしまう。
絶望的過ぎて泣いた。

若年層の自殺が多い事から、研究材料として子供を利用する国策が取られる。
ランダムに選ばれた5歳児の心臓にとある機械を埋め込み、10歳になった時点で施設へ収容するというもの。
施設では自らの命を絶つスイッチが渡される。

もうこれだけで絶望的なんだけどね。
だって「自ら死を選ぶためだけに生かされてる」という過酷な状況に子供が晒されるんだぜ。
そんな中で死ぬことに意味を持たせる事で命の尊さを感じさせるんだけど、それだけを描くのが山田作品じゃない。

とにかく重たかった。
読後感が悪い。
勧めたいけど気が進まないw
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by shivaryu | 2010-07-01 03:15 | 読書
総じて鬱エンドな作品が多い、と聞きつつ勧められて断れない私。

タイトルから察する事ができる作品。
事情のある孤児をレンタルする企業、事情があって借りたい親御さん。
そしてその事情とは…っていう感じ。

割と読みやすくてサラサラっと読み終えたけど、読後感はちょっと悪い。
まぁ、持ち味だろうな、とか思ったけど。
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by shivaryu | 2010-06-28 18:38 | 読書