インビジブルレイン/誉田哲也

映画化が決定している作品。
もうすぐ文庫版が出るとか・・・待ってもよかったやも知れぬ・・・。

本作はドラマ版のキャスト陣が全て揃う上に、原作では少し登場していながらドラマ版には出ていなかった捜査一課長が出てくる。

冒頭から当然のごとく人が死ぬ訳だが、特段なんという事はないチンピラ。
とはいえ、こうなると捜査一課(殺人捜査)のみが動くという事ではなくなる。
組対(組織犯罪対策部)四課との合同捜査という形になる。
ここのところ失態の目立つ組対四課としてはこのヤマは落とせない、と士気を高めて挑む。

捜一と組対がツーマンセルで捜査にあたるのだが、このコントラストがまた面白い。
今までは捜一の、つまりは殺人についての捜査を主眼とした描かれ方だったが、今回は組対が主導権を持って捜査に臨む形で、対組織への捜査が主眼になっており、事件へのアプローチの違いが興味深い。

既述の通り、組対が主導権を持って捜査を進める形で時間は経過していくのだが、被害者はなんという事のないチンピラで、本当に組織が抹消すべきとも思えないほどの小物。
それほど被害者は所属組織にとって大きな利益も与えず、敵対組織に脅威も与えない存在という事が明るみになっていく。
そんな中、捜査本部に一本のタレコミが入る。犯人は○○だ、と。
○○とは一体誰なのか、被害者との関係は何なのか。
これを調べると驚くべき事実が発覚する。それは過去の捜査における冤罪の可能性だった。

ってな事で、姫川は今までまっすぐなまでに事件を捜査し解決に向かっていたにも関わらず、上層部からの圧力により○○については捜査をするなと言い渡され、どう立ち向かうのかというお話。

三浦友和さん演じる捜一課長・和田とイマハルこと今泉係長、そしてガンテツの過去話も盛りだくさんで、姫川の周辺にもスポットがあたり、ますますこのシリーズへのめりこんでしまった。

次はドラマでは手短に描かれていた感染遊戯を読む。
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by shivaryu | 2012-07-20 23:44 | 読書