キケン/有川浩

機械制御研究部、略してキケン。
危ないって意味も含めてキケンな部活のお話。
男だらけでノリ(無茶も込み)で若気が至っちゃう感じのストーリーになってる。

空気感は究極超人あ~る(漫画・ゆうきまさみ)に近い。
って言うと登場人物が多いイメージがあるけど、OBは出てこないし、設定上3・4回生も出てこず、部長と副部長は2回生、そしてメインは新入生たち。

この作品や前述のあ~るほど破天荒な「活動」はしてないけど、"思い出補正"込みでこういう輝かしい(大人になって思えば)馬鹿みたいな事やって楽しんでたなぁっていうのはある。
現役の高校生や大学生が読んでも楽しめるエンタテイメント性もあるし、大人が読んでも「馬鹿だねぇw」と思える要素もあって、読み進むのが楽しみになる。

2回生で部長の上野は通称ユナ・ボマー・・・爆弾テロリスト
そして副部長が大神。名前を一文字隠す男・・・つまりは大魔神。
とにかく関わらないほうがいい、あいつらはキケンだと評判の機械制御研究部。
そこへ新たに1回生が9人加わるところから始まる。(主要なのは2人だから心配いらんよw)

一番面白いのはやっぱり学園祭かなぁ。
毎年「らぁめんキケン」の店名で模擬店を出すのがキケンの通年行事で、一年の部活動費をこの利益でまかなっているのだそうだ。
主人公の一人、新入生・元山は親が喫茶店を経営しており、何かと原価計算なんかも詳しい。
それゆえ「さすがお店の子(元山) 今年の店長にお前を任命する!」と上野が決定し、1回生でお店を回す事になる。
今までのやり方を上野や大神に聞く。
5日間ある学園祭のうち1日か2日、抜群においしいラーメンができる時がある。
(それはその辺のラーメン屋をしのぐほどで、奇跡の味と呼ばれている)
作り方を聞いていると結構荒っぽく偶然任せで、確かに「奇跡の味」にならざるを得ない・・・と元山は気付き、ダシから研究を始めた。
元山の試行錯誤の結果、奇跡の味を超えるものが出来上がる事になる。

このあたりを読んでるとすごく自分の学生時代の記憶が蘇る。
いや、そんなマジメに模擬店やってないけど、クタクタになるまで楽しんだ記憶が呼び起こされる。
そんな作品だった。非常に読んでて楽しかった。
[PR]
by shivaryu | 2011-06-12 08:42 | 読書