サニーサイドエッグ/萩原浩

ハードボイルド・エッグの続編。
前作同様、ハードボイルドに生きる私立探偵「フィリップ・マーロウ」に憧れる男のお話。
殺人事件等には全く関わりなく日々をペット探しに費やす私立探偵・最上俊平の物語である。

そもそもの「フィリップ・マーロウ」を知らないが…名言である"タフでなければ生きていけない"の人と言えば何となくハードボイルドの人であるのはわかってもらえるんだろうか?
(私自身は北方謙三あたりが葉巻をくゆらせつつ言ってるもんじゃないかと思っていたが。)

で、まぁ本作も前作に続いてペット探しを軸に美人な依頼者や暴力的な方々を絡めてのハードなお仕事を描いている。
失踪したペットを追うのだが、そこにはマーロウ好きな方々が(おそらく)ニヤリとするような言い回しがあるのは前作に同様だが、著者はペット、特に猫に関して相当の知識を持ち合わせているだろう事が窺える記述もある。
いや、本当に失踪したペットを明日からでも探せそうなノウハウ(っぽいこと)が詰まっているのだ。

ああ…前作は失踪犬の捜索が軸だったが、本作は失踪猫の捜索である。
猫が好きな人はこちらを読んでほしい。
多分、猫に関する知識が詰まっているので「ほほぅ。」とうなずいてもらえるものがあると思う。

前作に比べて若干ボリュームがあるが、退屈なのは冒頭だけ。
ハードボイルドに関する記述が若干面倒だが、徐々に読み慣れてくればサクサク行けるはず。
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by shivaryu | 2011-05-03 23:04 | 読書