特別法第001条DUST/山田悠介

働かない大人は棄ててしまえ…通称・棄民法を政府は施行した。

未曾有の不景気を迎え、日本政府は大胆な法を敷いた。
18歳以上の就職していない者は特務機関DEOにより逮捕され、無人島へ送り込まれる。
但し、免罪の為に保護者が一定金額を支払うことで執行を免れる事は可能。
また、島で500日間過ごした者は復帰できる。

様々な理由を抱えて島へ流された若者達。
男4・女1のグループで生活は始まる。
果たして生き抜くことは出来るのか…
無人島とはいえ、島民を追い出して造られたもの。
水道・ガス・電気のライフラインは絶たれているが、雨露を凌げる場所もあれば、急に強制退去させられたであろう島ゆえ、食料も多少はある。
平和的な生活からスタートするが、餓えは仲間との信頼など簡単に打ち砕く…

山田作品によくある極限状態だが、人間ドラマもしっかり描かれ、エンディングまで気の抜けない展開。
絶望だらけだが、最後の大オチは評価できる。
読みごたえのある良作だと思う。
[PR]
by shivaryu | 2010-08-21 20:10 | 読書