黄泉がえり/梶尾真治

兄よ、読了したぞ!(私信

活字は電車で読もうとするとどうしても眠気が来てしまう。

この作品は映画化されてるし大体の事は知られてるかと思うけど、私は映画を観てないので新鮮な気持ちで…いや、それでも映画のCMやタイトルから推測して話の流れはわかっていた。
ゆえに、主要人物が黄泉がえりするまでが退屈だったのかも知れない。

超常現象を起こし始めた頃に面白くなっていった。
仕事で疲れた脳でもすいすい読めた。
面白くなるまで読めない我慢のなさ、というものを感じる。だめな自分だ。



舞台は地方都市、熊本。 東京じゃないのがミソではある。
東京で起こったらおそらく現象が起こり始めて24時間以内には日本全国に話題が波及する。
しかし、地方で起こった事なら。代表的な都市以外で起こった事なら…。
そう、おそらく週末のお父さん向けニュースで流れる程度から始まるだろう。
そんなシチュエーションだからこそ最小限の規模で話がコンパクトになり読み易さに繋がった気がする。
(雑事が多いとその説明でボリューム食ってしまうからね。退屈しちゃう。)

タイトルの通りに一度亡くなった方々が現世に蘇る話です。
蘇る・・・もとい黄泉がえった事により起こる事。
作中にもあるが、いじめられ自殺した少年がもし生き返ったら。
交通事故により轢いて死なせてしまった相手が生き返ったら。
もし当事者が自分であれば複雑極まりない心境だろうなぁ。
だがしかし、それすらも救ってしまう清らかさがある。
ちょっと命の大事さも感じた。人を想うことの大事さも感じた。
涙が出てしまういい作品だった。
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by shivaryu | 2010-06-18 23:48 | 読書